2010年開業日記アーカイブ

※ 旧ウェブサイトの2010年の「開業日記」の記事のアーカイブです。

2010年5月30日 4周年を迎えて(開業日記の区切り)

6月に開業した当院はまもなく4周年を迎えます。日記などというものはいつも3日坊主で、1ヶ月と続いたことのない私が、細々ながらもこうして4年間続けてこられたのは、「仕事がひまで、かつなんとか集客しなくては」というあせりにかられてのものかな、と自己分析しています。ただ内容を振り返ってみて、内容に乏しく、文章も練れておらず少し恥ずかしくなってきました。

これからどうするか、なかなか難しいところではありますが、いろいろな泌尿器科の疾患(病気)について泌尿器科外来専門医としての考え方をすこしずつ書いていこうかと考えてきます。診療時間中に書くことが難しくなってきた今、できるかどうか少し心配ですが、こうやって宣言してみることが大切かもしれません。

さていよいよ5年目のスタートです。月日のたつのは早いものです。そろそろ病院勤務医時代の5倍~10倍のエネルギーを使って外来をしている成果を見せられるように、がんばりたいと思います。

2010年4月30日 日本泌尿器科学会(盛岡にて)

開業医をやっていると遠くの学会で勉強してくるのはなかなか難しいのですが、このたびは水曜日の半日休みの後が祝日でしたので、意を決して盛岡での学会に出席してきました。当院から空港までは1時間。中部国際空港からいわて花巻空港までは1時間ちょっと、そこからバスで40分と意外と近い?旅でしたが、高速バスからみる岩手の風景は、遠くの山々は青く、美しく、近くには桜が満開でした。ごく近くのバイパスの沿線にはみなれたお店の看板(電気屋さん、スーツ屋さん、レストラン、などなど)がたちならび、こちらは日本全国同じ光景でした。

さて、移動時間込みでわずか1日半の学会出席でしたので、勉強してきた時間は半日ほどでしたが、アイスアリーナ(巨大なスケート場)で行われた懇親会は大変立派なものでした。牛の丸焼きというのも始めてみましたが、私としては片隅で焼いていた地鶏のおいしさが印象的でした。

機器展示ではロボット手術の機械が目を引きました。すばらしい機械ですが、値段は3億円、変えない病院は大変だな、と思います。3Dの内視鏡なども展示されており、進歩している分野は次々と変わっていっているようです。

今回は休診をせずに行かせていただきましたが、もう少しゆっくり勉強して来たいな、と思いました。来年以降(もしチャンスがありましたら)皆様のご理解をよろしくお願いします。

2010年4月19日 同門会

週末に岡山での同門会に出席してきました。医局の人事を離れたとはいえ、いえ離れたからこそ母校、同門の発展はこころのよりどころであり、誇りです。研究に臨牀に、さまざまな分野で活躍がみられるのですが、新入医局員の数がひところに比べるとやや少なめなのが気になります。ひところの夜中に呼び出されたりしんどくない科への志向や国策としての婦人科、小児科へのてこ入れなどの影響があるのかも知れません。いまさら母校のためにできることもさほどはないのですが、卒業生が「泌尿器科も進路として考えてはいるが、泌尿器科では開業が難しいのではないか?」という疑問を持った時に、当院が反証となれるぐらいに(今はまだ無理ですが)いつかはなりたいものだ、と思います。

2010年4月7日 友人の新規開業

昨日は近隣の小学校で入学式が行われていました。寒い日が続いていましたが、昨日はとてもいい天気で、寒さでよくもっていた桜がきれいに映えていました。4年前のいまごろ開業準備に追われていたころ、はたしてうまくいくのだろうかと不安のなかで走り回っていたのを思い出します。たくさんの業者にかかわってもらいながら、本当にこのひとたちを信用してよいのだろうかと不安でもありましたが、振り返ってみるとお付き合いした方々のほとんどが、自らの利益もさることながら、顧客である私と当院のことを本当に考えてくれていたのだな、と思います。いまさらながら感謝は尽きません。先日岡山の後輩から岡山の郊外で開業するとの知らせをいただきました。透析も導入するとのこと、透析が近くで受けられることは腎臓の悪い方々にはいいことなのですが、設備、人員、スペースなどが必要となり初期投資も大変です。早くまわりの信頼を得て順調に立ち上がることを祈りたいと思います。がんばってください。

2010年2月26日 前畑がんばれ!が多すぎる

テレビをつければいつもオリンピックの話ばかりです。それも客観的な報道ならよほどましなのかもしれないが、やたらめったら安っぽい日本人びいきの贔屓の引き倒しがめだつのにはいやになってしまいます。「カミカゼ!」「空気を切り裂いた!」「もうリードしている!(スタート直後のこと、結果は併走に届かず)」「日本の司令塔!」「まだ十分メダルがねらえますよね。(このせりふがでてメダルに届くことはありえない)」などなど。スパイスは少しあるからいいので、効き過ぎはどうだろうか?と思います。

道を究めた人たちの姿を(そこまで国籍にこだわらず)楽しませてもらういたい、と思いますが、おそらく視聴率を稼ぐためには日本対○○の図式が一番なのでしょうね。だけどあまりに品がない。

お前には日本人を応援する気持ちはないのか?と聞かれたらこう答えます。応援する気持ちがあるから、事前の成績など予測することなく、余計なプレッシャーをかけることなく選手みんなに楽しんできてほしいと思っている。勝手に日の丸を背負わせられることなく、自分のためだけにがんばればいいのだから。と

2010年1月25日 30歳からのリタイア -テレビを見て-

先日なにげなく、テレビを回していると(最近のほとんどのテレビは正確には回さないのでしょうが、うちの寝室の1974年製のテレビにはガチャガチャ回すチャンネルがまだついています)あくせく働くのをやめて、30歳から第二の人生をすごしているひとびとが特集されていました。貯蓄とパートタイムの稼ぎで生活し、多くの時間をやりたいことにさき、のんびりとした過ごし方に満足している、という人々を讃えるという作りの番組でしたが、これはどうなんでしょうか。人生が70年から80年へと伸びている中、普通に働いても人生の半分の期間でしかありません。ということは身の回りの子供、お年寄りを経済的に支えるためには、青年から壮年期に自分の必要な労働の2倍働かねばなりません。また働き盛りの年齢層の人でも、病気になったりハンディキャップを抱えて働く意欲を持っていても働けない人々も多くいます。そういう人々を支えていくのも勤労世代の責務です。元気で働けるひとは、自分の食い扶持だけを稼いで、あとは楽しく暮らす、というのではいけないのではないか?番組を見ていてそういう感想を持ちました。

もうひとつ、つらい仕事から解放されて、収入は減ったが後悔はない、というコメントもみられましたが、自分にあった仕事をみつけたり、仕事を面白くする努力と工夫が十分であったのか?とも思いました。仕事が楽しいことばかりだとはいいませんが、能天気に(失礼)、趣味に生きるよりは、仕事の方がよほど楽しい出来事にあふれているのでは?青い鳥はもっと身近にいるのでは?と思います。日本人の寿命が著しく伸びた今、リタイアを早めるのではなく、逆に元気であれば70代まで(多少はペースを落としても)やりがいをもって楽しく働きたい、そう思います。

2010年1月11日 成人式

今日は成人式、きびしいといわれる時代に大人になる若者にエールを送りたいと思います。成人、おめでとうございます。私を見習って、というほどほめられた人生を送ってきたわけでもないのですが、私から送る言葉を二つ。

一つ目はお金を借りる、ということはよほどの時だけにする、ということです。テレビでは「ご利用は計画的に」などと言っていますが、生活のために借金をする、などというのはすでに計画的ではありません。また借金をしていない、という方の中に普通預金を超える金額をクレジットカードで使う人もいるかと思いますが、これは借金と同じです。借金は家を買う時と事業を始める時だけ、百歩ゆずってどうしても車がいる時に中古車(50万円までにしましょうね)か軽四を買う時だけにしましょう。納得のいかない方には「ナニワ金融道」という名著がありますので、ご一読をお勧めします。

二つ目は世の中は(泌尿器科勤務医であった私が開業してみて驚くほど)性病で満ち溢れている、ということです。結婚を決めた相手としか性交渉をしない、という世の中では既にないのでしょうが、自分の身、恋人の身を守るために性病の予防策を十分にとっていただきたい、と思います。女性の方には(少しお金はかかることになりますが)子宮頚癌を引き起こすウィルスに対するワクチンを注射した上で、初めての性交渉に臨むことをお勧めします(当院でも施行可能です。要予約)。できるだけ、不特定多数の人と性交渉をしないこと、不特定多数の人と性交渉をしている人と性交渉をしないこともお勧めします。

あまりうるさい言葉をたくさんならべても読む気もしなくなるでしょう。まずは、がんばって!それから、人生を楽しんで!

2010年1月1日 謹賀新年

あけましておめでとうございます

昨年1年間も多くの方に大変お世話になりました。こころより御礼申し上げます。

大晦日から降り積もった雪で、一面の雪景色のお正月です。息子らや甥たちが大きな雪だるまを作りました。ひさしぶりののんびりとしたお正月です。気がつけば四度目のお正月、月日がたつのは早いものだな、と思います。今年一年がいい年でありますように。