「ガッテン!」の、夜にトイレで起きないための新秘策(?)
コラム
梅毒の流行
開業して16年になりますが、病院での仕事に比べ大きく増えたのは性行為感染症の治療です。従来最も多いのは尿道炎で、これは排尿痛や尿道口(おしっこの出口)から膿がでたりする病気です最近増えた病気に梅毒があります。一時期は血液検査による発見と抗菌...
花粉症の薬のコマーシャルをみて(薬の選択でたいせつなこと)
嵐の有名な俳優が花粉症の薬のコマーシャルをしています。一日1回で大丈夫。眠くならない。どっちも大事だから〇〇○○〇と。揚げ足をとるつもりもないのですが、じゃあ、どうしてこの薬が圧倒的なシェアを持っていないのでしょうか?答えは簡単でこの薬が副...
夜間多尿・頻尿治療薬 ミニリンメルトについて
最近、夜間多尿・頻尿の薬としてミニリンメルトという、もともと尿崩症の薬がでました。この薬は脳下垂体からでる抗利尿ホルモンです。もともと人は昼間起きている間の尿量は多く、夜間に作られる尿量は少なくなっています。このバランスが崩れ(このホルモン...
男性不妊症の診療について
お問い合わせをいただきましたので、コラムでの回答とさせていただきます。問い合わせをいただいた方、遅くなってすみません。先週はオンラインでの学会参加、母の七回忌などがあり時間が取れませんでしたので。 さて、男性不妊に関しましては最初の検査と...
PSAが少し高いと言われたら
PSAとは、前立腺特異抗原というたんぱく質で、本来は血液中には微量にしかみられないものです。前立腺癌になると血液中のこのたんぱく質が増えることから、前立腺癌を見つけるためにこのたんぱく質を測る検査が行われています。ただこのPSAの上昇は前...
膀胱炎はくせになる?
患者さんから時々聞かれることに「膀胱炎は一度なったらくせになりますか?」という質問があります。 結論から言うと、くせになる、つまり膀胱炎にかかったこと自体が原因となって、次に膀胱炎にかかりやすくなるということはありません。しかし、背後に共...
慢性前立腺炎の治療について(ネットからの情報収集)
前立腺炎は悩んでいる人の多い病気ですが、熱心に取り組んでいる泌尿器科医の数はむしろ少ないのではないかと思います。特に、病院で主に「泌尿器外科医」として活躍している医師たちの間では、できれば避けて通りたいと思っている方も多いのではないでしょ...
アボルブとそのジェネリック デュタステリドについて
前立腺肥大症の治療薬のひとつ、アボルブのジェネリック医薬品(デュタステリド)が使えるようになりました。アボルブは、前立腺肥大症で大きくなった前立腺を小さくすることができるという薬です。「そんな薬があるのなら全ての前立腺肥大症に使えばいいの...
シアリス・ザルティアのジェネリック タダラフィルについて
このたびシアリス・ザルティアのジェネリック薬品であるタダラフィルが発売されました。 ED治療に用いられるシアリスと前立腺肥大症(主に夜間頻尿や不快感の改善に役に立つ)に用いられるザルティアは成分的には同じ薬です。 私はいつも、ジェネリック...
糖尿病と泌尿器科
糖尿病は基本的に内科の病気ですが、尿検査を数多く行う泌尿器科ではよく見つかる病気です。前に述べた糖尿病性亀頭包皮炎という病気でも、糖尿病が見つかることはしばしばあります。 また中等症以上の糖尿病では、浸透圧利尿と口渇のため多飲多尿となり、...