近年、患者の権利として十分に説明を聞いた上で、治療法を選択することができるということが定着してきております。しかしながら仮にあらゆる情報を病院からもらったとしてもどの治療が最善かを患者、家族だけで決めることは不可能で、結局は主治医に「先生はどれがよいと思いますか」と尋ねて、その通りの治療を選択するということになりがちです。それで十分に納得のいく場合はよいのですが、納得がいかない、釈然としない、などというケースもときおりみられるのではと思います。
私も勤務医時代にがんの治療法(手術、化学療法など)についての説明をしてきましたが、時間の足りなさと、説明の難しさ、治療をする人間が治療法の選択について説明する矛盾(どうしても自分のところにある治療法をより勧める傾向はでてきます)を感じておりました。
必要がありましたら、がん治療の選択肢に迷っている方への助言ができればと思います。できましたら主治医の先生からの紹介状と各種写真(CT,MRIなど)、検査結果などがお借りできれば詳しい話もしやすいのですが、いいにくければ直接相談していただいても結構です。
現行の保険制度上セカンドオピニオンは健康保険の適応が認められておりません。30分までの相談で5500円(税込み)とさせていただきます。2020年6月11日改訂。