ハルンケアの秘密

レディガードの秘密には結構なアクセスをいただいているようです。やはりテレビで大々的なコマーシャルを打っている薬には皆さん結構関心があるようですね。今回はハルンケアを取り上げてみたいと思います。

レディガード同様、ハルンケアにも元になる医療用の薬が存在します。八味地黄丸という漢方薬がそうで、前立腺肥大症などで以前は良く用いられていました。以前は、というのは今から十数年前に新しい薬が出て、前立腺肥大症の薬の主力はそちらに移っているのです。ただ薬というのは合う合わないがあり、今でもこの八味地黄丸が良いという方はいらっしゃり、肥大症の数%~10%ぐらいの方にはこの薬を処方しています。この漢方薬は8種類の生薬からなっています。

改めてハルンケアの成分表と比べてみると7種は成分が同じで1種類のみ、八味地黄丸で附子(ぶし)がハルンケアでは炮附子(ほうぶし)になっています。Wikipediaによれば炮附子とは苦汁につけ込んだ後後加熱処理したもの、となっています。

附子というのはトリカブトからとる薬効成分で、おそらくはOTC薬にする上で(飲みすぎを恐れて)弱毒化した成分に切り替えているのではないかと考えられます。つまり大筋として八味地黄丸とハルンケアはほぼ同じものと考えてよいと思われます。

八味地黄丸は粉末のエキス剤、ハルンケアは水薬で、八味地黄丸は1日3回、ハルンケアは1日2回の用法になっており、それでほぼ同量のエキスが含まれています。値段ですが、八味地黄丸は健康保険を考慮せずに1日約90円、ハルンケアは約800円(通販価格)になっています。

健康保険を考えた価格は八味地黄丸は3割負担で27円、1割負担で9円ということになります。ハルンケアもレディガード同様、試してみるのはいいと思いますが、調子が良くて長期に服用しようと思ったら医者に相談してみるのがよい(ずいぶん安上がり)と思います。

粉の苦手な方も他の良く効く薬を試していただいたらと思います。