夜間頻尿と多尿について(1)

 夜間頻尿で患者さんが受診されると、夜間に何回起きるかということだけでなく、量は普通にでるか、排尿困難はないか、飲む水分量が多くはないか、ビールは?コーヒーは?お茶は?水は?などと飲水の習慣について詳しく伺います。

 続いて尿の検査により、尿路感染はないか(膀胱炎は頻尿の原因になります)調べ、次はエコーにより残尿が多くないか、下部尿管の結石が刺激していないか、男性なら前立腺が大きくないかを調べます。

 飲水が多そうに思えば夜間の尿量(1回尿量、夜間トータルの尿量とも)が多くないかを伺います。はっきりしなければ排尿日誌をつけていただくことになります(本当は全例につけてもらうのが望ましいですが結構手間ではあります)。飲水が多いようなら水分を控えることが単純ではありますが有効です。

 たくさん飲んだほうがいいのでは?と疑問をなげかけてくるかたも多いですが、このことに限らず、極端はよくありません。飲めば飲むほどいいとか、飲めるだけ飲みなさいという指導はあり得ないのです。