男性不妊症の診療について

 お問い合わせをいただきましたので、コラムでの回答とさせていただきます。問い合わせをいただいた方、遅くなってすみません。先週はオンラインでの学会参加、母の七回忌などがあり時間が取れませんでしたので。

 さて、男性不妊に関しましては最初の検査として、精巣のサイズ、精索静脈瘤の有無、1週間の禁欲期間を経ての精液検査などを行うのが普通です。その他、疑わしければ先天的染色体異常の検査男性ホルモン等の血液検査を行います。当院でできる、行っているのはここまでです。精子数が少ない乏精子症などの時、さらに専門医が長期の処方を勧めた場合にその薬を継続処方することもありますが。

 男性不妊の治療は進んでいるとともに、加齢により徐々に困難になっていく側面もあります。したがって効果があると言われる漢方薬を漫然と続けるのはお勧めしていません。(諸条件から専門医が推奨であればこの限りではありません。)

 「精液検査を受けたい」という場合は1週間以上の禁欲が必要です。検査には予約は必要ありませんが、結果は翌日以降になります。