糖尿病治療薬「アクトス」と膀胱癌
薬
夜間多尿・頻尿治療薬 ミニリンメルトについて
最近、夜間多尿・頻尿の薬としてミニリンメルトという、もともと尿崩症の薬がでました。この薬は脳下垂体からでる抗利尿ホルモンです。もともと人は昼間起きている間の尿量は多く、夜間に作られる尿量は少なくなっています。このバランスが崩れ(このホルモン...
アボルブとそのジェネリック デュタステリドについて
前立腺肥大症の治療薬のひとつ、アボルブのジェネリック医薬品(デュタステリド)が使えるようになりました。アボルブは、前立腺肥大症で大きくなった前立腺を小さくすることができるという薬です。「そんな薬があるのなら全ての前立腺肥大症に使えばいいの...
シアリス・ザルティアのジェネリック タダラフィルについて
このたびシアリス・ザルティアのジェネリック薬品であるタダラフィルが発売されました。 ED治療に用いられるシアリスと前立腺肥大症(主に夜間頻尿や不快感の改善に役に立つ)に用いられるザルティアは成分的には同じ薬です。 私はいつも、ジェネリック...
夜間頻尿と多尿について(1)
夜間頻尿で患者さんが受診されると、夜間に何回起きるかということだけでなく、量は普通にでるか、排尿困難はないか、飲む水分量が多くはないか、ビールは?コーヒーは?お茶は?水は?などと飲水の習慣について詳しく伺います。 続いて尿の検査により、尿...
β3刺激薬ベオーバ
過活動膀胱の薬としては抗コリン薬と呼ばれる薬(ベシケア、トビエース、ウリトスなど)が長らく中心的な役割を担ってきました。しかし抗コリン薬は良く効く薬ではありますが、一部の緑内障で使用できない、便秘がみられる、口が渇くなどの不快な副作用がみ...
ユリーフのジェネリック、シロドシンの発売
このたび、ユリーフという前立腺肥大症の薬の特許が切れ、シロドシン(ユリーフの一般名)という名前でジェネリックが発売されました。ユリーフというのは前立腺が肥大した状態でも尿を出しやすくする薬の中でも強力な薬で、当院でも大勢の方に使っていた薬で...
寒くなると増える夜間頻尿
今朝は急激に冷え込みました。例年寒くなるとおしっこが近くなる患者さんが増えてきます。困っていない人でも、尿の回数が増える人、多いですよね。夜起きる回数が増えると寝不足にもなり、寒い時にトイレにいくのは不快なものです。対策ですが、まずはあたた...
膀胱炎とボーコレン
夏になると膀胱炎で受診される方、特に女性が増えてきます。排尿痛、血尿、不快感などで、ご自分で「あ、膀胱炎だ」と自己診断され、薬局でボーコレンを買い求め、服用したが良くならないという方が、結構いらっしゃいます。ボーコレンは五淋散と呼ばれる漢方...
糖尿病治療薬「アクトス」と膀胱癌
ここ数日ヨーロッパの調査で糖尿病の治療薬であるアクトスという薬で膀胱癌の可能性が増えることがわかったと発表があり、数カ国では新規の患者さんには投与しないように、と沙汰があったそうです。調査の報告書を見たわけではないので詳細はわかりませんが、...
慢性前立腺炎に使うべき薬は
慢性前立腺炎に通常使われる薬は、抗菌剤(細菌を殺す薬)かセルニルトンという花粉から抽出した薬であることが多いと思います。明らかに感染を思わせる症状のあるひとには抗菌剤をだしますが、その他の場合はセルニルトンが治療の中心となると(少なくとも私...