あらためて頻尿について: 「たけしの家庭の医学」の放送を受けて
病気
花粉症の薬のコマーシャルをみて(薬の選択でたいせつなこと)
嵐の有名な俳優が花粉症の薬のコマーシャルをしています。一日1回で大丈夫。眠くならない。どっちも大事だから〇〇○○〇と。揚げ足をとるつもりもないのですが、じゃあ、どうしてこの薬が圧倒的なシェアを持っていないのでしょうか?答えは簡単でこの薬が副...
夜間多尿・頻尿治療薬 ミニリンメルトについて
最近、夜間多尿・頻尿の薬としてミニリンメルトという、もともと尿崩症の薬がでました。この薬は脳下垂体からでる抗利尿ホルモンです。もともと人は昼間起きている間の尿量は多く、夜間に作られる尿量は少なくなっています。このバランスが崩れ(このホルモン...
PSAが少し高いと言われたら
PSAとは、前立腺特異抗原というたんぱく質で、本来は血液中には微量にしかみられないものです。前立腺癌になると血液中のこのたんぱく質が増えることから、前立腺癌を見つけるためにこのたんぱく質を測る検査が行われています。ただこのPSAの上昇は前...
膀胱炎はくせになる?
患者さんから時々聞かれることに「膀胱炎は一度なったらくせになりますか?」という質問があります。 結論から言うと、くせになる、つまり膀胱炎にかかったこと自体が原因となって、次に膀胱炎にかかりやすくなるということはありません。しかし、背後に共...
慢性前立腺炎の治療について(ネットからの情報収集)
前立腺炎は悩んでいる人の多い病気ですが、熱心に取り組んでいる泌尿器科医の数はむしろ少ないのではないかと思います。特に、病院で主に「泌尿器外科医」として活躍している医師たちの間では、できれば避けて通りたいと思っている方も多いのではないでしょ...
アボルブとそのジェネリック デュタステリドについて
前立腺肥大症の治療薬のひとつ、アボルブのジェネリック医薬品(デュタステリド)が使えるようになりました。アボルブは、前立腺肥大症で大きくなった前立腺を小さくすることができるという薬です。「そんな薬があるのなら全ての前立腺肥大症に使えばいいの...
シアリス・ザルティアのジェネリック タダラフィルについて
このたびシアリス・ザルティアのジェネリック薬品であるタダラフィルが発売されました。 ED治療に用いられるシアリスと前立腺肥大症(主に夜間頻尿や不快感の改善に役に立つ)に用いられるザルティアは成分的には同じ薬です。 私はいつも、ジェネリック...
糖尿病と泌尿器科
糖尿病は基本的に内科の病気ですが、尿検査を数多く行う泌尿器科ではよく見つかる病気です。前に述べた糖尿病性亀頭包皮炎という病気でも、糖尿病が見つかることはしばしばあります。 また中等症以上の糖尿病では、浸透圧利尿と口渇のため多飲多尿となり、...
イソジンうがい薬と新型コロナウイルス
大阪府知事の記者会見後、街からヨード系のうがい薬が消えたなどというのが話題になっています。ほとんど笑い話だと思いますが、この話は医療情報を考える上ではいい題材だと考え、取り上げました。 まず、発言者である大阪府知事は自分の発言の影響力を考...
膀胱癌にもいろいろある
膀胱癌というのは肺癌や胃癌、大腸癌などと比べると少なめの癌ですが、泌尿器科の診療をしていると日常的にみられる(腎癌や精巣腫瘍などと比べても)比較的数の多い癌です。見つかる契機としては主には血尿です。膀胱炎や尿管結石などでも血尿は見られます...